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【Fate】ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 case.剥離城アドラ

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こんばんは、まっさんです

本日は文庫版「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 case.剥離城アドラ」の感想を綴ります。
ちなみにこのシリーズに関しては、アニメ「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 case.魔眼蒐集列車」を放映時に見ています。

※ネタバレを含む可能性がありますのでご注意下さい

 

あらすじはこちら

印象的な巻末コメント

いきなり本編の話ではないのですが
巻末の解説とあとがきがとても面白く印象的でした!

解説 虚淵玄

ロード・エルメロイⅡ世ことウェイバー・ベルベットの産みの親である、小説Fate/ZEROの作者虚淵玄さんによる解説が収録されています。
エルメロイⅡ世は「Fate/Apocrypha」「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」「Fate/strange Fake」と様々な作品に出ており、Fate世界の繋がりを示す存在でもあります。
そんなエルメロイⅡ世がタイトルになるということで虚淵さんも大喜びです。
この解説ではエルメロイⅡ世の設定ができた経緯についても触れられています。
なんとZEROの公開に先立ち「Character material」でエルメロイⅡ世の設定が初出しされ、ウェイバーのキャラデザはエルメロイⅡ世を若返らせる形で決まったそうです。
しかも虚淵さんのプロット段階では、ウェイバーはただ「生き残る」ことだけが決まっており、奈須きのこ氏がエルメロイⅡ世という未来像を提案したとのこと。
まさか小説の巻末でこのような話を読めるとは思ってもみませんでした。

あとがき 三田誠

ーそれはきっと星に似ている。
(中略)
しかし、星に寄り添って生きることを決めてしまったのならば。
彼は、どんな気持ちで夜空を見上げるのだろうか。

出典:ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 case.剥離城アドラ p388

作者がロード・エルメロイⅡ世を想い、綴ったこの1ページが最高に良かったです。
まさにエルメロイⅡ世の在り方であり、ZEROの終盤やアニメ事件簿の最終話でのウェイバーとイスカンダルとのやり取りを思い起こしました。
これを読んだだけで本を買った価値があったし、このシリーズ、エルメロイⅡ世がどのように進んでいくのかを見たいと強く思いました。
はやく続きが読みたい…アニメも見返そう…

物語とキャラクター

ロード・エルメロイⅡ世
第四次聖杯戦争から10年経っているものの、事件簿シリーズ第1作だからかウェイバー色が強めに残っているように感じました。
エルメロイⅡ世からウェイバーとしての素が出る場面はアニメ事件簿にもありましたが、その時には感じなかった違う印象です。
こういうウェイバー・ベルベットとしての素を感じれる場面は、ZEROのへたれ部分や王と交わした約束と決意を知っていると「おっ?」となり楽しめますし、本作の醍醐味の一つでもあります。

グレイ
本作のワトソン(助手)役。
アニメ事件簿で見た第一印象は「師匠を慕う弟子」でした。
そういう印象を持って読み進めていたのですが…

なんかエルメロイⅡ世に対して辛辣。

事実かもしれないけど頻繁に師匠を「2流」と言ったり、
「自分を恨まず逝ってください」と言ったり。
剥離城アドラの時点ではまだ出会って2ヶ月くらいなんですね。
今後馴れ初めが書かれると思いますが、尊敬してついてきたなんて流れではなさそうです。

ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト

ちゃんと魔術師してます。

「Fate/stay night」「Fate/hollow ataraxia」「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」とFate初期の作品から出ておりポテンシャルが高い設定ではあったものの、
ギャグタッチな描かれ方が多いキャラクターでした。
が、本作で満を持して本来(?)の姿、エルメロイⅡ世をして見てきた中で5本の指に入る天才を言わしめる魔術師としての姿を見ることができます。
虚淵氏曰く、「これがどのくらい凄いことかといえば、お笑い芸人アイドルが演技派女優に転身して成功を収めるようなもんである」とのこと。
(出典:ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 case.剥離城アドラ p386)

おわりに

本作の物語形式は「広義のミステリー」。
魔術世界の話なのでフーダニット(誰が)ハウダニット(どのように)を推理する要素は皆無です。
魔術でどうとでもできてしまうから。
だから「広義のミステリー」。
しかしその本質は「星になれずとも、星を知り、星を追いかけるロード・エルメロイⅡ世の物語」です。
エルメロイⅡ世の生き方を三田誠さんがどう綴るのか、楽しみです。
社会人になったからなのか、作品そのものだけでなくクリエイターの想い、意図、制作過程を知るのがとても面白く、興味深々です。
小説読破したらマテリアル本だな、これは。

 

今日も最後まで読んで頂きましてありがとうございました

© 三田誠・TYPE-MOON

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