本日は「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 case.冠位決議(上)」の感想を綴ります。
上中下を纏めきれる気がせずボリュームもおかしくなる未来が見えたので分割して書きます。
※しっかりネタバレを含むためご注意下さい
あらすじはこちら
事件簿シリーズ最後の物語へ
事件簿シリーズの完結作「冠位決議」にいよいよ突入。
前作「アトラスの契約」ではグレイの過去が明かされ、そこには因縁の相手ドクター・ハートレスの痕跡を見つけました。
第五次聖杯戦争に合わせて何か仕掛けるだろうと推測するエルメロイⅡ世たち。
すでに極東では4~5騎のサーヴァントが召喚されている模様。
決戦の日は近い。
そんな折に「冠位決議」が執り行われるという情報が届きます。
2月2日に。
2月2日に!
Fate/stay nightで士郎がセイバーを召喚したのが2月2日!
(記憶を頼りに書いているので間違ってたらゴメンね)
これ絶対何かあるやろ!
大事件起きる(起こす)やろ!
ちなみに凜がアーチャーを召喚したのが1月31日だったはずなので、冠位決議(上)のはじまりは1月30日あたりだと思われる。
菱理やフェイカーが言及するサーヴァントの召喚数が曖昧なのはアサシンがちゃんとカウントできてないのかなと思ったり。
本巻では「冠位決議」「霊墓アルビオン」というキーワードを軸に、決議前のロードたちの探り合いとハートレスに関する情報収集が展開されます。
ライネスの領域である時計塔における権謀術数、エルメロイⅡ世の領域である謎の解体。
それをサポートするグレイとエルメロイ教室。
エルメロイⅡ世側も総力戦といった様相で、最後に相応しい物語の始まりです。
ロードもポコジャカ出てくるわ、冠位人形師も出てくるわとキャストも豪華!
エルメロイⅡ世がハートレスのホワイダニットに辿り着いたところで一旦閉幕。
ワックワクが止まらねぇー!はよ続き読むー!!
キーワード1「冠位決議」
「冠位決議」
ロード(または代理)を集め、学科と派閥の垣根を越えて時計塔の運営について審議する場。
時計塔における最高決定機関。
エルメロイ派にとっては
・ロード(ケイネス)を失ったことによる鉱石科からの除外
・現代魔術科に据える
と苦い記憶を植え付けられた出来事でもあります。
今回の議題は「霊墓アルビオンの再開発」
トランべリオによる提議です。
トランベリオは全体基礎を率いる時計塔民主主義第一位の派閥です。
そのトップはロード・トランベリオことマグダネル・トランベリオ・エルロッド。
王の風格を持つ豪放磊落な御仁。
「王」に対して「臣下」たるエルメロイⅡ世がどう対峙していくか見ものですね。
そしてトランベリオについている(一応)のがロード・バリュエレータことイノライ・バリュエレータ・アトロホルム。
一人称が「俺」なカッコイイ老女で橙子先生の師匠です。
当然ながらこの提議に反対する勢力が存在します。
貴族主義であり降霊科を率いるロード・ユリフィス。
ルフレウス・ヌァザレ・ユリフィス。
Fate/ZEROに登場したケイネス・エルメロイ・アーチボルトの師であり、彼の許嫁ソラウの父です。
エルメロイ派にとっては縁の深い人物といえるでしょう。
ケイネス・ソラウは貴族主義ということもあってか自信に満ちた(高飛車な)印象がありますが、ユリフィスはうって変わって不気味というか妖しさを漂わせた人物。
そして天体科アニムスフィアのロード代理としてオルガマリー・アニムスフィアが登場!
FGOでは最初(序章)と最新(2部5章)でアンナコトになっていますが、人理焼却が起きない世界では大活躍(魔眼蒐集列車参照)
ライネスとも友好関係を築いているようですし、彼女の活躍に期待が高まります(願望)
今のところ他は傍観 or 我関せずの様子。
まぁバルトメロイなんて出張ってきた時にはどうなることやらわかりませんしね…
キーワード2「霊墓アルビオン」
「霊墓アルビオン」
古代の巨大竜種の遺骸を基とする大迷宮。
色濃い神秘の名残。
なんでも地中に潜って「世界の裏側」に行こうとして途中で息絶えたものが迷宮になったのだとか。
エルメロイⅡ世曰く、
迷路=探索者を迷わせるもの
迷宮=一本道。死と再生の通過儀礼。
であり迷宮の在り方はグレイの故郷と通じるものがあります。
霊墓アルビオンは時計塔の地下のさらに地下にあり、秘骸解剖局により管理されています。
三田先生、ちょいと画像を拝借させて頂きます😌
神秘の名残ということで現代において貴重な呪体が手に入るダンジョンです。
ここからの生還者・サヴァイバーかつハートレスの弟子である5人が今回の事件に関係してきます。
けっこう深いとこにある天文台カリオンといえば封印指定を決めるところ。
かなりヤバそうな施設。
そしてこことやりあった青子さんよ(2015年の時計塔より)
ロンドン時計塔の地下といえば

FGO1部4章でロンドン魔術協会の地下に潜入していましたね。
しかしここはせいぜい地下数百メートル。
霊墓アルビオンより上層に位置します。
ただ…
フォウくんのこの反応、ぜっっったい何かいるよねロンドンの地下。
さてはて今回の事件に絡んでくるのか、はたまた2部6章の伏線なのか…気になるところです。
管理人のツボポイント
蒼崎橙子登場!
はいきました橙子さん!
引用:ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 case.冠位決議(上)p.104
坂本みねじぢ先生、美しい橙子さんをありがとうございます😊
キャラも容姿も相変わらず魅力的よなぁ
妹も金で呪体買って散財してるのもイイヨネ
そして橙子さんにも一目置かれるスヴィン・フラットの双璧は底が見えない。
※さらにネタバレ注意※
最後の数ページ鳥肌立ちました…
ハートレスの工房
封印指定に関する資料
そしてそこで見つけた名前
Emiya
!!!??????
Emiya!?
エミヤ!!??
衛宮!!!???
日本語の文章のなかで突然現れたローマ字。
カタカナでも漢字でもなくローマ字。
横書きでなく縦書きのローマ字。
見慣れた横書きでなく、見慣れない縦書き。
E
m
i
y
a
慣れない表現に遅れる理解
E m i y a
E mi ya
Emiya
…
エミヤ!?
衛宮!!??
ちょっと自分でも何言ってるかわかりませんがメッチャ興奮しました←
フゥ……
エルメロイⅡ世が「第四次聖杯戦争の参加者」と言っていましたが、封印指定ということを鑑みれば衛宮切嗣の父・衛宮短賢について書かれていたのだと思います。
そして示されるハートレスのホワイダニット。
「影を用いて、この現実に真なる英霊を確立させる」
つまり
フェイカーを触媒に征服王イスカンダルを召喚しようとしている
…
イスカンダルもそうだし、strange Fakeの設定を彷彿させるのゾクッときた…
ウェイバーとイスカンダルの対峙は想定していたものの鳥肌モノ。
エルメロイⅡ世がこれにどう立ち向かい超えていくのか…
おわりに
ということで始まりました。
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿シリーズ最終章
「冠位決議」
まだ上巻とはいえ、いや上巻だからこそ次への期待とワクワクが高まる1冊です。
今の気持ちはただただ「次を読みたい」
ではでは次回感想をお楽しみ(?)に
本記事はロード・エルメロイⅡ世の事件簿 case.冠位決議(上)©三田誠・TYPE-MOONの引用を含みます。




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