※「鬼滅の刃」本編ならびに劇場版のネタバレが含まれるのでご注意ください。
「鬼滅の刃」とは?
ここはTYPE-MOONのブログですが、今回は番外編。
巷で話題になっている劇場版「鬼滅の刃」無限列車編を観てきたので感想をば。
私の鬼滅歴はというと
去年の8月くらいにジャンプ本誌でたまたま読んだ時に面白そうだなと感じる
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ちょうどアニメ放映中だったので視聴
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ufotableやん!
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面白いやん…
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19話…(´;ω;`)
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コミックスを読む
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本誌でおっかけ開始、毎週月曜に心を抉られる
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堂々完結 素敵な作品ありがとうございました
といった感じ。
TYPE-MOON界隈だと
人気が出る前に奈須きのこ先生が単行本の帯を描いていたり
吾峠呼世晴先生がTYPE-MOON展の色紙を提供していたり
とご縁がある作品です。
この作品の見どころはズバリ感情、喜怒哀楽の揺さぶりでしょう。
呼吸、剣士という要素は少年心をくすぐり
(戦闘描写はufoの昇華が凄い)
独特のギャグ、言い回しは面白い
とここまでは少年マンガらしいところですが
描かれる家族愛と喪失の哀しみに涙腺を壊され
無残様のクズっぷりは心底イラつき気持ち悪くなる
この「哀(愛)」と「怒」の高低差を味わえる少年マンガは中々ないんじゃないかな?
失ったものは戻らない、という人間に対する無慈悲さがとことん貫かれている。
主人公補正や味方補正などなく容赦なく失っていく。
そこに生まれる感情、そしてキャラクターたちの覚悟には鬼気迫るものがある。
これは終盤になるほど凄まじいもので
連載当時、本誌組は毎週憂鬱な気持ちで一週間が始まるという地獄の様相でした。
とまぁここまでダラダラと書きましたが何が言いたいのかというと
アニメ化によりバトルシーンの映像美といった派手さが表立つようになったと感じますが、本作の魅力の本質は「感情表現」にあるということです。
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 感想
そして今話題の劇場版「鬼滅の刃」無限列車編
無限列車編は本編での人気が高く、私にとっても印象深い話です。
話が面白いのは既に知っている、ufotableには万全の信頼を置いているため仕上がりは保証されているも同然。
注目すべきは映像化するにあたって私の想像力をどう超えてくるかです。
凄まじかった
ストーリーは基本的に原作準拠なのですが、その魅せ方が圧巻!
ufotableの異次元技術でモリモリに演出された戦闘をはじめとする映像表現はいわずもがな。
さらに特筆すべきは声
セリフである
声優さんの演技により生きた感情がビシビシと伝わってくる
夢の中と魘夢の侮辱に怒る炭次郎
そして
猗窩座到来からの会話全部
印象的なとこ抜粋しようと思い返したら後半がほとんど良かったから2行で収まったわ。
映像の迫力と声優の熱演によって圧倒される。
本編を読んだ時の感情が呼び起こされる。
上で述べた鬼滅の魅力を再認識させられるほどに鬼気せまる感情の波が押し寄せる。
そして鬼殺隊の覚悟の極まりかた、そのヤバさ、凄さを見せつけられた。
直近映画館で観た劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」Ⅲ.spring songHF3章
こちらもufotableによる紛うことなき名作
とても感動した作品である。
こちらは単体としての完成度もさることながら、3部作そしてFate/stay nightの集大成として噛みしめるように、染み入るように様々な感情に満たされのが記憶に新しい。
(違う作品なので比較するのはナンセンスかもしれんが)
鬼滅はビリビリと伝わる怒気や泣きたくなるような哀しさといった感情の起伏、激しさが鮮烈だった。
声だけでなく表情を伝えるためのキャラクターの顏のアップもインパクト大である。
そして気になっていた物語の〆方。
てっきり煉獄父や弟のやり取りまで進めて次に進んでいく、ってとこまでやるのかとおもったら
煉獄さんが死んで泣いている炭次郎で暗転
そしてED、LiSAさんの「炎」で終了
物語の余韻とリンクすることでさらに力を増して感情に訴えかけられてやばい(語彙力DOWN
そして
エンドロールで流れる煉獄さんのイラスト
ただただ哀しみで満たされて終わるという…
ホントに少年マンガの興行作品かと疑うよ
しかし鬼滅の刃、そして煉獄さんについて魅力を最大限に魅せた構成だったと思う。
ここから最後まで心を燃やす原動力のひとつになるんだよなぁ
老若男女問わず大流行し、子どもがみることもわかった上でこの判断をしたufotableは凄い。
流石と言わざるを得ない。
HFと鬼滅、この完成度の作品を年内に2本公開するとか狂ってる
#褒めてます
#語彙が足りないんです
ストーリーは原作に沿っているので原作の良さはそのままに
ただ異常な表現力で作品のクオリティをブチ上げてきています。
現代のトップクリエイターの表現力を味わう、というだけで足を運ぶ価値はありますね。
反省点とか(自分の)
初週に観てきましたが、国民的人気を博していることもあり小学生低学年くらいの子もたくさん見に来ています。
そこまではわかっていたのですが、上映中のことは想定していなかった。
コミカルなシーンでの笑い声はあることとして、途中で飽きた子がお母さんの席まで移動したり話かける、感動のシーンで笑い声、などがありました。
じっくり集中して観るならレイトショーとかにすべきでしたね。
クリエイターの方々が熱を注いだ作品が多くの方に観られるのは喜ばしいことなので、
これは自分の配慮が足りませんでした。
ところで「鬼滅の刃」はなんで小さい子にも人気なんだろう?
こないだ息子の運動会で緑黒の市松模様(炭次郎の羽織の柄)のマスクした子を見かけた
話はかなりヘビーなんだが
今回の映画でも、炭次郎バンバン自分の首切って自決してたしな…
アニメ立志編が広い層にちょうどいい塩梅だったということなのだろうか?🤔
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 感想 まとめ
ということで今回は番外編。
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の感想でした。
アニメとしてのクオリティは間違いないですね!
世間の過剰な鬼滅ブームに辟易として観に行くか悩んでたのがアホらしくなった
原作を読んでいる人ほど心抉られるんじゃないかなぁ…
もちろん未読の人も楽しめる!
何度も咀嚼して隅々まで味わい尽くしたい気持ちと記憶を消して初見の衝撃を味わいたい願望は良作に出会った時の永遠の課題です。
もし悩んでいるなら思い切って劇場に足を運んでみましょう!